東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科

内分泌に関する研究

はじめに

近年内分泌疾患の臨床は, 古典的なホルモン産生腫瘍に関する診療だけに留まらず, 生活習慣病の臨床との結びつきが高まっている. 例えば, 昇圧ホルモンである1つであるアルドステロンは, 原発性アルドステロン症でなくとも肥満患者では増加していることが知られ, 生活習慣病という病態の基盤にアルドステロン合成促進機序が存在すると考えられるようになってきた. また, 食欲抑制作用のあるレプチンは, 脂肪細胞から分泌され視床下部へ作用することでその効果を発揮するが, 肥満患者では視床下部レベルでのレプチン抵抗性の存在が生活習慣病形成の一因となっている可能性が考えられている. このように様々なホルモンが生活習慣病との結びつきが解明されつつあり, 単にホルモンの過剰・低下に対する治療だけでなく, 生活習慣病の診療を行なう上で内分泌学的な視点を持つことが大切であると考えている.

また一方で, 近年様々なホルモン製剤・デバイスの開発により, ホルモン補充療法の選択肢は増加しており, より専門的な知識と経験が求められる時代となりつつある. そして, 生化学・画像検査の進歩により, 原発性アルドステロン症を代表として, 古典的な内分泌疾患患者が多く見つかり, 紹介されてくる時代でもあり, ますます内分泌医としての活躍の場が広がっているのである.

当医局は日本でも有数の生活習慣病患者数を抱えており, どの研究班に所属していても, 糖尿病の診療の経験を十分に積むことができる. そんななか, 内分泌医としての視点も育み, 経験を積みたいと思う医師を求めている.

現在行っている具体的な研究テーマ

基礎研究

臨床研究

チーフ

教授 東條 克能 昭和55年卒
講師 坂本 昌也 平成9年卒(高血圧に関する研究責任者)
海老澤 高憲 平成7年卒(葛飾医療センター 総合内科)

活動学会

受賞・研究助成